社会人だからこそ、カナダ留学をおすすめします!
「カナダに留学してみたい」と思い立っても、社会人になって働いていると、なかなか決心がつきませんよね。
それに、実際に留学するまでにはこんな「壁」が待っています。
それは、「友人や家族の理解」という壁です。
例えば……
「留学」について言われること
- 留学してどうするの?
- 留学して何かいいことあるの?
それらにうまく回答できずに、留学したい気持ちがしぼんでしまうことってあるんじゃないでしょうか?
なので今回は、カナダ留学のメリットをわたしなりに解説してみます。
カナダ留学のメリットが理解できれば、モヤっとした留学の希望を具体的に家族や周囲の人たちに、ビシッと説明することができますよ。
カナダ留学にはメリットしかない!
ちょっと極論ですが、敢えて言わせてください。「カナダ留学にはメリットしかない!」
……と。
なぜカナダ留学にメリットしかないのか、わかりやすく説明しますね。
よく言われる「デメリット」はデメリットではない
たとえばですが、この2つを比較するとわかりやすいかもしれません。この2つを比較する
- 日本の大学に実家から通う
- 日本の大学に一人暮らしをして通う
いっぽう、「ひとり暮らしをしたい」と家族に相談したとき、「お金が掛かる」とか「家族や友人に会いにくくなる」などのデメリットを挙げて反対されることがあります。
ですが、よくよく考えてみると、上に挙げたデメリットは「ひとり暮らしによるデメリットではない」ということにお気づきでしょうか?
「ひとり暮らしはお金が掛かる」というのは「実家だとお金がかからない(= 実家通いのメリット)」を失うだけで、「ひとり暮らしが引き金になって生じるデメリット」ではないのです。
「2つの状況」でのメリットを比較する
そして、カナダ留学についてもカナダ留学自体にはデメリットはありません。しかし「留学をしないで日本に残った時のメリット」を失うのは確かです。
ということで、こちらの2つを比較してみます。
- 留学のメリット
- 留学で失うかも知れないメリット
カナダ留学10個のメリット
カナダ留学にはメリットばかりで挙げだしたらキリがないですが、カナダ留学の主なメリット10個を厳選して紹介します。日本ではできない体験ができる
カナダ留学に限らず、海外留学全てに当てはまることですが、日本ではできない体験ができることが一番のメリットです。「日本だと当たり前」の体験が早変わり
たとえば、こちらの体験をご覧ください。留学ならではの体験
- バスに乗る
- 電車に乗る
- スーパーで買い物をする
- レストランで食事をする
- アルバイトをする
- 学校に通う
一気に「日本ではできない貴重な体験」に早変わりです。
もっとレアな体験ができるかも?
留学期間が長くなればなるほど、こんな体験もできるかもしれません。1年に数回、いや下手すれば数年に1回しか起こらないようなイベントをカナダをはじめ、海外で体験できるなんてすごく面白いと思いませんか?人間的な厚みが増す
上で挙げたような日本ではできない体験を始めとして、人は新しく、幅広い経験をすればするほど、成熟した正しい判断ができるようになります。カナダ留学で日々新しいことを経験すると、人間的な厚みが増し、懐が深くなります。
つまり、新しい経験がたくさんできるカナダ留学は、カナダ留学は人間力を鍛えるための格好の舞台です。
でも、カナダ生活が長くなると、新しいことにチャレンジしなくなってしまうのは良くないことですね。
「チャレンジしなくなったら、そこで試合終了だよ」と自分に言い聞かせて、自分のカナダ生活を充実させようと思います。
英語が上達する
「英語が上達する」というのもカナダ留学から誰もが思い浮かべるメリットですよね。英語の発音がなじみやすい
しかも、カナダで話されているのは標準的なアメリカ英語で、日本人が学校で学ぶ英語の発音に非常に近いです。また、発音だけではなく、学べる英語の質という面でも、カナダへの留学をお勧めしますよ。
「カナダ留学 = 英語ペラペラ」ではない
しかし、勘違いしている人が多いのですが、「カナダに留学したら英語が上達する」のではなく、「カナダに留学して英語を勉強したら英語が上達する」なのです。確かに、留学直後に英語が爆発的に伸びる(と感じる)「留学ブースト」はあります。
わたしの体験でも、留学ブースト発動中はもの凄くテンションが上がりました。
ですが、数か月するとブーストは止まり、英語力の伸びを実感できなくなります。
「留学ブースト」のあとが勝負
もっと言うと、ブーストが掛かっていた頃より英語力が落ちているんじゃないかとすら感じます。経験者として言いますが、「留学ブースト」が終わった後が勝負です。
そこで腐らずに、日々の目標を定めてコツコツと英語を勉強することができるかどうか。
これによって、留学が終わった時に英語がどれくらい伸びているかが変わります。
日本をより深く理解できる
カナダに来ると日本を外から見てより深く理解できることもカナダ留学の大きなメリットです。「日本について知らない自分」に気づく
これも自戒の念を込めて書きますが、わたしは留学して日本を深く理解できたのではありません。「自分がいかに日本のことを知らなかったのか思い知らされた」というのが実際のところです。
海外に出て思うことは、日本を好きだったり、日本の文化に興味を持ってくれたりしている人がとても多いこと。それはカナダも例外ではありません。
日本のことを説明できるようにしよう
食事で同席した初対面の人との会話は、日本が話題になることが多いです(相手が気遣ってくれている場合も多いですが)。その際には、日本の歴史、政治、経済、気候、映画、スポーツなどについて詳しく聞かれます。
わたしが聞かれたことに答えられないと、相手にがっかりした顔をされてしまい、恥ずかしくて悔しい思いをしました。
それから、日本のことを調べたり、日本のことが書いてある英語の本を読んだりして日本のことを勉強しました。
これからカナダ留学をされる方には、カナダに来る前に、日本のことについて英語で説明できるように練習しておくことを強くおすすめします(← 自戒をこめて)。
海外で生活するスキルが身につく
そして4つ目のメリットが「海外で生活するスキル」が身につくことです。日本の常識は通用しない
日本を出たことのある方のほとんどが口を揃えて言うことがあります。それは「日本での常識」と「世界の常識」が大きく異なることです。
カナダは先進国なので、生活インフラで困ることはほとんどありませんが、日本の常識が通用しないことがたくさんあります。
わたしは「街中に公衆トイレがほとんどない、駅にも公衆トイレがない」という日本とカナダの違いに困ったことがあります。
カナダの感覚に慣れると他の国でも通用する
カナダでの生活に慣れると、日本の感覚で物事が進まないことに慣れます。つまり、カナダ人の感覚で先読みができるようになります。
その感覚は、他の海外の国、例えばアメリカやメキシコに行った時にもスキルとして役立ちました。
カナダは治安もよくて、カナダ人も親切でまじめな人が多いので、海外で生活するスキルを身につける場所の入門としてお勧めですよ。
カナダに人脈ができる
留学していなかったら出会えなかったような人達と出会えることが、カナダ留学の一番の財産かも知れません。日本以外の国で構築する人脈
「新しい人との出会いは場所に関係なくない?」とか「日本でもできるよね?」と言われそうですが、そのとおりです。ここで言う「カナダ留学」だからこその人脈というのは、世界中からカナダに集まっている人たちと友達になれるということを指しています。
もちろんこの中には、カナダで出会った日本人も含みます。
「カナダに来なければこの人とは会わなかっただろうな」という日本人がカナダにはいっぱいいます。
自分から海外に出て作る人脈
当たり前ですが、日本に住んでいて、日本人や日本に来ている色々な国の人達との人脈をつくることもできます。それらに素晴らしい価値があることに全くの異論はありません。
ですが、自分から能動的に外国に出て行く。そして、言葉も違う、人脈もまったく無い……というその「自ら選んだ土地」で人脈を築いていく。
こんなにワクワクすることってありますか?
学んだものを日本での就職に生かせる
今まで挙げたメリットは、精神的、抽象的なものが多かったですが、次のメリットは具体的、即物的です。ずばり、カナダ留学で学んだ知識や英語力を生かして、より給料、待遇のよい仕事に就くというものです!
「カナダ留学」自体は評価されない
ですが、これも上で挙げた「英語が上達する」と同様に、「カナダに留学すれば好待遇の外資系企業に就職できる」と誤解しないように注意しなければいけません。企業は「カナダに留学したこと」自体を評価してはくれません。
「カナダ留学で学んできたこと」を有益だと判断した時に初めて、その候補者を採用します。
具体的に目標を持つ
なので、留学後、日本で就職したい会社や業界があるのなら、こういうやり方がオススメです。まずは、その会社や業界で求められるスキルや英語レベルを調べること。
そして、あらかじめ目標を具体化してカナダに留学し、目標を達成できるように努力することです。
人権先進国のカナダは暮らしやすい
カナダは建国の歴史から、多様な文化、価値観を尊重する土壌があります。そのため、どんな人にとっても暮らしやすいんです。
カナダは「多様性」を尊重する国
カナダは歴史的に、建国前にイギリス、フランスの植民地でした。その後イギリス単独統治になりました。イギリスは「カナダのフランス系移民」がフランス語とフランス文化を保持することに寛大で、それはカナダが英語とフランス語の両方を公用語としていることにも現れています。
「Embrace diversity!(多様性を尊重しよう!)」というスローガンは、カナダ人が大切にする価値観の1つです。
カナダは「自分」らしく生きられる国
カナダは誰もが自分の性別、年齢、人種、性的指向などにかかわらず、自分らしく生きられる国です。LGBTへの理解、女性の社会進出なども、日本と比べものにならないほど進んでいます。
カナダ人は、個人を尊重し、良い意味で他人に無関心です。わたしもリラックスし過ぎて、自分の外見や服装への関心がどんどん薄くなっていくのは困りますが(笑)。
カナダの社会は、日本のちょっとお節介で、ちょっと息苦しい社会とは対称的です。
日本で生きづらいと感じている方は、カナダで本当の自分らしい生き方を見つけられるかも知れませんよ。
カナダでの就職につながる
上で見てきたメリットを見ていると「カナダで住みたい」と思う方は多いと予想できます。ですが「海外で住む」ということはハードルが高いのです。それは外国人が海外で滞在するにはカナダの滞在許可証(ビザ)が必要だからです。
就労ビザを取得する必要
カナダで住むためには「カナダで働く」ことが1つの王道としてあります。ですが、就職のためには就労ビザを取得する必要があり、なかなか簡単には行きません。
ところが、カナダに留学していると「就労ビザ」に繋がる可能性が一気にUPするのです。
就労したいなら「学校選び」を考えて
「じゃあカナダに留学だ!」と早まる気持ちもわかりますが、あせってはいけません。実は、カナダ留学で通った学校の種類によって、就職のしやすさが変わってきます。
さらには、語学学校(ESL)よりは私立カレッジが、さらにカレッジ、大学、大学院と……留学によって得た学位が高度になるにしたがって、卒業後にカナダで得られる仕事の選択肢も、仕事の質も高くなります。
公立の大学、カレッジを卒業した場合は、ポストグラデュエーション・ワークパーミット(ポスグラビザ)が取得できるので、カナダで就職できる可能性がさらに上がります。
このあたりの学校選びは、1人で考えるのはオススメしません。ぜひ、留学の専門家にご相談ください。
カナダ永住権がより現実的に
カナダは世界中から多くの移民を受け入れている「移民国家」です。カナダで就職できれば、カナダ永住権を得ることが視野に入ってきます。
カナダ永住権を取得するには?
カナダの永住権を取得するには様々な方法があります。カナダで、ある程度の専門性のある仕事に就いて1年間働くと申請資格が得られる「カナディアン・エクスペリエンス・クラス(Canadian Experience Class)」が一番スタンダードです。
ブリティッシュコロンビア州限定の永住権制度で、専門性レベルの高くない指定された職種で9か月働くと申請資格が得られる「BCPNP ESLL」もあります。
また、カナダ人、カナダ永住者との結婚は永住権取得への特急券です(ま、結婚相手を見つけるのが一番大変なんですけどね)。
カナダでは婚姻の形態が結婚、事実婚(コモンロー)から選べます。同姓同士の結婚も合法です。
複雑なので計画は綿密に
カナダ永住権の制度は複雑で、申し込む制度によって条件や必要書類がすべて異なるので、留学を始める前からの綿密な計画が必要です。人生が変わる
最後に「人生が変わる」ということをメリットとして挙げさせてください。「ちょっと、大げさすぎじゃない?(笑)」と言いたいお気持ちも分かりますが、本当です!!
カナダ留学での「人生の変動」は強烈
わたしたちが人生の中で日々行う選択は、多かれ少なかれ人生を変えています。でも、カナダ留学の場合は、留学しなかった時と比べての振れ幅が大きいので、留学した時としなかった時の人生が全く別のものになります。
高校生からのカナダ留学など、留学する時期が早ければ早いほどその後の人生に与える影響は大きくなります。
「人生が変わる」のは若い人だけの特権ではなく、ワーキングホリデービザを使った留学や、社会人になってからの留学でも同じです。
会社が変わったり、友達が変わったり、彼氏/彼女が変わったり……留学前と比べて確実に人生が変動します。
ポジティブな変動でない可能性ももちろんある
カナダ留学で起こる人生の変化は、ポジティブなものだけではないかもしれません。もちろん中には「留学なんかしないで日本にずっといればよかった-」と後悔する人もいるかもしれません。
それでも、1人でも多くの日本人に、特に若い方に、カナダ留学にチャレンジしてほしいと思います。
カナダ留学のデメリット
ここまで、留学のメリットを10個挙げてきました。ここからは、良いことだけでなく、カナダ留学のデメリットに目を向けてみましょう。
カナダ留学自体のデメリットは無い
冒頭の「実家から通うか一人暮らしか」でも触れましたが、カナダ留学「自体」にデメリットはありません。カナダ留学のデメリットは、実はメリットの裏返し、つまりメリットを十分に享受できないことのリスクです。
よく聞くデメリット
他に留学のデメリットとしてよく聞かれるのは、留学に反対する周囲の人の意見です。留学に反対する人の胸の内にあるのは次のような気持ちでしょう。
留学に反対する人の意見と気持ち
- 外国(遠く)に行ってほしくない(親の気持ち)
- 外国人と結婚して外国に永住しちゃったらどうしよう(親の気持ち)
- 自分が経験していないことに子どもがチャレンジして失敗する姿を見たくない(親の気持ち)
- 留学で差をつけられたくない(友人・ライバルの気持ち)
とは言え「ライバルの嫉妬心」を除いては、留学で失敗して傷ついて欲しくないという愛情から生まれている心情なので無下にはしづらいですよね……。
自分が「本気で留学したいのだ」という気持ちを、誠意をもって説明して納得してもらうようにしましょう。
社会人になってからの留学はやっぱり心配
ここまで、カナダ留学のメリットを説明してきましたが、メリットがあるとわかっても、社会人になってからの留学にはなかなか踏み切れないですよね。特に日本では「留学は学生のうちにするもの」だと思っている方が多い気がします。
でも実際のところ、社会人として仕事をしている方が留学するケースはけっこうあるんですよ。
ここからは、そんな「カナダ留学したいけど……」と悩んでいる方のために、社会人になってからカナダに留学したらいいことあるの?というお話をします。
そして、社会人がカナダ留学する際に「どのような留学」があるのかについても詳しく紹介しますね!
カナダ社会人留学のメリット
社会人になってから興味を持ってしまった「カナダ留学」。でも、「いまさら学生に戻るの?」という不安もあるかも知れません。
今までにたくさんの社会人留学生を見てきた私が、その不安に対してまずお答えすると……
社会人留学にはメリットがありまくりです!!
ということで、そのカナダ社会人留学についてのメリットをご紹介します。
英語力が身につく
留学と言えば、まず思い浮かぶのは「英語」ではないでしょうか?一般的なカナダ留学のメリットは何といっても、英語力が身につくことでしょう。
カナダの公用語は英語で、アメリカ英語とも発音やアクセントが非常に近いため、馴染みやすいのが特徴です(日本人が学校で触れてくる英語はアメリカ英語ですので)。
カナダの学校に入るということは、必然的に英語だらけの環境になりますし、高度なことを英語で見聞きすることになります。
社会人留学を充実したものにするには渡航前・渡航後の英語の勉強にも力を入れることをオススメします!
日本で得られない経験が得られる
そして、日本にいるだけでは得られない経験、海外にいなければできない経験ができることも大きなメリットです。カナダに行けば、日本で常識と思っていたものが通用しなくてショックを受けることも多々あるでしょう。
そういう体験を通して日本のことを客観的に見ることができるようになり、ものの考え方も立体的に、他視点から見ることもできるようになります。
「社会に出たあと」だから得られるものがある
多くの留学生は、社会に出る前にカナダに渡っています。でも、社会人留学の場合、当たり前ですが、日本で社会人を経験したという実績がありますよね?
留学中に学校で勉強する時も、社会人としての経験がある場合は授業の内容をより実践的に理解できるでしょう。
さらに、もしカナダ留学の費用を自分が社会人として稼いだ貯金から支払うのであれば、親に学費を出してもらった時よりずっと真剣に勉強に取り組めるはずです。
真剣に取り組めるということは、得るものも計り知れないほどになるでしょう。
カナダ社会人留学のデメリット
いっぽう、社会人になってからのカナダ留学にはデメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットも見た上で総合的に判断しましょう。
日本でのキャリアが中断してしまう
社会人留学の最も大きいデメリットは、日本でのキャリアが中断してしまうことです。長期間を海外で過ごすわけですから、今働いている会社を休職、あるいは退職する必要があります。
ただし、海外で得られるものは前述したように計り知れないほどです。
逆に、今までなら就職できなかった企業(たとえば外資企業)に入ることができるようになったり、可能性は間違いなく広がります!
帰国後にカナダでの経験を活かしづらい
日本にはまだまだ新卒一括採用や終身雇用のビジネス慣行が根強く残っています。そのため、カナダ留学で学んだことを帰国後の復職や転職に生かせなければ、キャリア形成にマイナスになってしまうかも知れません。
帰国後の再就職の時に、カナダの留学についてしっかり説明できるよう、留学の目的、目標を明確にしておきましょう。
留学の目的がしっかりとしていれば、そんなデメリットも簡単に跳ね返せるだけのものを得ることができますので。
英語力が思ったほど伸びない
そして、「メリット」で書いた「英語力が身につく」というお話に逆行するようですが、「カナダに留学したら英語がペラペラになる」というのは残念ながら幻想だということです。実際に、カナダに留学しても思ったより英語力が伸びないというお話もあります。
もちろんこれは、その人の努力しだいではありますので、英語圏に住んでいることにとあぐらをかくのではなく、地道に勉強しましょう。
あなたに合った「社会人留学」はどれ?
というわけで、「カナダ社会人留学」のメリットとデメリットを見てきましたが、今度は社会人留学の3つのタイプを見ていきます。「社会人留学」を大きく分けると3つの種類に分かれるんです。
3種類の社会人留学
- キャリアUP留学
- スキルUP留学
- リフレッシュ留学
キャリアUP留学
まず最初に紹介するのが「キャリアUP留学」です。カナダの大学や大学院に入り、日本で卒業した学位と同じか、より上位の学位を目指す留学です。
主な留学先は公立のカレッジ(短大)、大学、大学院になります。
カナダのキャリアUP留学の特徴はこちらです。
カナダの大学は「超」ハイレベル
カナダの大学の教育水準は非常に高く、「Times Higher Education(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)」というイギリスの団体が発表する世界大学ランキングの上位50大学の中に、以下の3大学が入っています。ちなみに、日本の大学の最高は「東京大学」の46位です。あの東大でギリギリ50位以内……というレベルなので、いかにカナダの大学がすごいかが伝わりますよね。
学べる分野・学位が豊富
カナダの大学で学べる分野は多岐にわたります。ビジネス、IT、教育、心理学、エンジニアリングなど、特定の都市にこだわらなければ、自分が学びたい分野の学校、プログラムがきっと見つかります。
卒業時に得られる学位の種類も様々で、1年制のサーティフィケート、2年制のディプロマ(日本の短大に相当)、4年制のバチェラー(日本の4年制大学に相当)、大学院(通学期間は学校、プログラムによって異なります)から選べますよ。
卒業後の「ポスグラビザ」でカナダでの職歴も
最低でも1年勉強するとなると、日本で勤めている会社を休職するか退職するかしないといけません。また、公立カレッジ、大学を卒業すると、最大で3年のポスグラビザを取ることができます。
ですので、留学後にカナダで働いて、カナダでの学歴と職歴を積んで日本に帰ることができます。
思い切って日本でのキャリアをばっさりと中断して、留学と就職を合わせて、5年くらいの長期計画を立てて留学に臨むのもオススメです。
入学には英語力が必要
上ではいい面ばかりを羅列しましたが、大変なこともあります。キャリアUP留学はとても魅力的な選択肢ですが、大学や大学院に入学するには「IELTS」や「TOEFL」などの公式英語試験で英語力を証明する必要があります。
英語力が目標レベルに足りない場合は、語学学校に通ってから大学、大学院への進学を目指すことになります。
公立なのに学費が高い
公立のカレッジ、大学と聞くと、私立よりも学費が安いような気がしますが、実はその逆です。公立の大学は学費が高いんです。
なぜそうなのかというと、留学生はカナダ人、カナダ移民のおよそ3倍の学費を払うからです。
カナダの公立カレッジ、大学は、日本の国立、公立大学のように国や地方自治体が直接経営しているわけではなく、公的資金の補助を受けている学校という意味です。
そして、留学生はその公的資金の原資となる税金をカナダに納めていないため、公的資金(=税金)の恩恵を受けることができないのです。
カナダに住んで買い物したら消費税を、アルバイトをしたら所得税を払うのに、なんだか納得いきませんが、しょうがありません。
夫婦・家族で留学するとお得!
「公立大学は高い」と書きましたが、朗報もあります!夫婦のどちらかがカナダの公立カレッジ、大学に入学して学生ビザを取ると、その配偶者は配偶者就労ビザを取ることができるんです。
留学にはとてもお金がかかりますが、夫婦のひとりが留学して、もう一人が働いてお金を稼ぐことで、少しでも経済的な負担を減らすことができますね。
スキルUP留学
そして、お次は「スキルUP留学」。日本で持っている資格や経験をカナダで活かしたり、カナダで新たな資格、スキルを身につけたい方へオススメの社会人留学です。
こちらは、私立カレッジに通うのをオススメしています。ではその特徴をまとめますね。
英語力は必要だがハードルは低め
私立カレッジに入学する際にも一定の英語レベルが求められますが、入学のためのハードルは公立カレッジ、大学より低いです。さらに、私立カレッジが独自に実施する英語テストで「IELTS」、「TOEFL」等の公式英語試験の代わりにできる場合があるのもメリット。
公式英語試験は勉強も大変だし、受験料も高いので、公式英語試験なしで入学できるのはうれしいですね。
公立より学費が安い
私立カレッジの学費は公立カレッジ、大学より安いことが多いです。ですが、保育士、理美容師など、資格が取れるプログラムだと、公立カレッジとほとんど学費が変わらないこともあります。
「コープ(Co-op)」で学びながら働く
スキルUPを目指すのですから、留学と同じぐらい仕事をするのが重要ですよね。そこでオススメなのが、「コープ(Co-op)」というビザを取得して受講することができる、コープ(Co-op)プログラムです。
コーププログラムは、分かりやすく言うと「有給インターンシップ」のことで、学校に行きながらお金をもらいながら「研修」として仕事も体験できるわけです。
カレッジに通っているあいだは、週20時間まで働くことができますが、コープ期間中は週40時間までフルタイムで働くことができます。
コープとしてフルタイムで働くと、お金が稼げるのはもちろん、学校がコープの受け入れ先を紹介してくれるので、自分でアルバイト先を探すよりも質の高い環境でカナダでの就労経験を積むことが期待できます。
※ ブリティッシュコロンビア州の場合、全プログラム期間の最大50%をコープ期間にすることが認められています。
得た体験が幅広く活かせる
スキルUP留学では、知識だけでなく、実践的なスキルもたくさん得られるはずです。得たものを日本に持ち帰って就職活動に活かすこともできますし、留学終了後にカナダで就労ビザを取って働き、カナダ移民を目指すこともできます。
得た体験を幅広く活かせるのも「スキルUP留学」の特徴です。
リフレッシュ留学
日本の労働環境はなかなか改善せず、何年も前からこのような意見が多いです。何となく大学に行った方の中には、社会人になってからキャリアの仕切り直しをしたくなる方も多いのではないでしょうか?会社を辞めて次の会社が決まるまでの期間は、宙ぶらりんで落ち着かないですよね。それに、いつまでも無職でいられないと焦ってしまいます。
ですが、数年単位でまとまった時間を自由に使えるのは、人生の中ではとても貴重なチャンスです。
考え方を変えて、この期間に「リフレッシュ」して、チャンスを最大限に生かしましょう。
そこでおすすめしたいのが、カナダの「語学学校」に通う「リフレッシュ留学」です。
英語を基礎からきっちり勉強する
「リフレッシュ留学」では、語学学校に通って、英語をじっくり勉強するのをオススメしています。今までの人生を仕切り直す意味でも、いま一度「英語」に思いっきり取り組んでみて下さい。
「リフレッシュ留学」でもし、英語をしっかり勉強できたなら、上で紹介した公立カレッジ、大学や私立カレッジの留学につなげることもできます。
もちろん、その人次第でありますが、英語ができるようになるといろんな道が開けますよ!
ただしほかの留学につなげる場合には注意が必要です。
語学学校を選ぶときに、将来自分が入学したい学校との「Pathway契約(語学学校とカレッジ、大学が契約して、語学学校の成績を使ってカレッジ、大学に入学できるようにする仕組み)」がある語学学校を選んだり、自分が入学したいカレッジ、大学の附属語学学校を選びましょう。
語学学校選びは、自分の「今の英語レベル」と「目標とするレベル」をよく考えて決めましょうね。
ワーホリとの組み合わせも
ワーキングホリデービザをご存じですか?31歳未満なら取得できる「1年間カナダで働くことができる」というビザです。
仕事を辞めたギャップの期間は、年齢制限の条件を満たすうちにワーホリを使う絶好のチャンスです。
ワーホリビザを使って社会人留学をする際に特におすすめしたいのが、観光ビザでカナダに入国し、観光ビザでカナダに滞在できる半年の間に、国境に行ってワーホリビザに切り替える、という方法です。
カナダ入国直後にワーホリビザを取っても、求人に申込みして面接をして、と色々と準備をしていると、働き始める前に1か月位掛かってしまい、1年しかないワーホリビザがもったいないです。
また、観光ビザでカナダにいられる6か月の間には、語学学校やカレッジに通うことができます。
先に学校に通って、英語力や専門知識を身につけた後でワーホリビザを取れば、よりレベルの高い仕事先を見つけられる可能性があがります。
ワーホリビザは、そこから先に様々な可能性が広がる、ある意味最強のビザです。
だから準備不足の状態で使ってしまうと本当にもったいないです。一生に一度しか取れないし。
「カナダで遊んでたんだね」と言われる?
「会社を辞めること」がスタートになるリフレッシュ留学は、キャリアの中での位置づけがちょっと難しいです。そのため、人によっては「カナダで遊んでたんだね」と言われてしまうかも知れません。
もちろん、リフレッシュと割り切って、徹底的に楽しむのもアリですが、どうせならキャリアに活かしたいものです。
そのためにも、「リフレッシュ」ではありますが、「得た英語をどう活かしたいか?」とか、「語学学校の後にどんなことをやりたいか?」も考えておくことをオススメします。
まとめ
「カナダ留学にはメリットしかない」と書いてきましたが、その「メリットを生かせるかどうか」は自分次第です。そして、カナダ留学でメリットを得るには、具体的な目標設定と、目標達成のための計画がキーポイントになります。
社会人になってからの留学にはいろいろあって、メリットとデメリットがあることをお伝えしましたが、いかがですか?
社会人留学に必要なのは、入念な計画と準備、そして最後にちょっとした勇気です。
社会人留学にはリスクがありますが、それを補ってあまりあるくらいのチャンスもあります。
一度しかない人生です。やらないで後悔するより、やって後悔する方がいいと思いませんか?
以上です!
もし留学で困ったり質問がある方はここまでご連絡ください!!!!
\\\\👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇////
\\\\👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆////
★★★★👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇★★★★
お役に立てたらクリックしていただけると嬉しいです。応援よろしくお願いします。
★★★★👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆👆★★★★